<相場の読み筋>12月28日

2023/12/28 7:45

 27日の米国株式は、NYダウが前日比111.19ドル高の3万7656.52ドルと続伸、ナスダック総合指数は同24.603ポイント高の1万5099.176ポイントと4日続伸して取引を終了。出来高概算は、NY市場が6億6591万株、ナスダック市場が67億4327万株だった。手がかり材料に乏しいうえ、年末の休暇シーズンで市場参加者が少ないものの、NYダウは19日に付けた終値ベースの史上最高値(3万7557.92ドル)を更新した。米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)し、相対的な割高感が後退し、株価の上昇を支えた。NYダウ採用銘柄では、ウォルマートやアムジェン、キャタピラーなどが値上がり率の上位に入っている。

 28日の東京株式は反落後、もみ合いか。日経平均株価はきのう27日に4日続伸した反動や、7月3日に付けた終値ベースの年初来高値(3万3753円33銭)に接近したことで、戻り待ちの売りが優勢となりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=141円台の後半(27日は142円77-79銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=157円台の半ば(同157円62-66銭)と小動き。対ドルで円高に傾いたことで、輸出関連銘柄には業績への影響を警戒した売りが強まる場面も想定される。27日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ローム<6963.T>、村田製<6981.T>、三住トラスト<8309.T>などが、27日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所清算値比150円安の3万3450円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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