<新興国eye>トルコ12月景況感指数、前月比1.1%上昇の96.4に改善するも好不況の閾値下回る

新興国

2023/12/29 8:48

 トルコ統計局が28日に発表した経済状況を示す12月景況感指数は前月比1.1%上昇の96.4と、前月(11月)の同1.3%低下から改善、10月(96.5)以来2カ月ぶりの高水準となった。ただ、依然、好・不況の判断の分かれ目である「100」を7月以降、6カ月連続で下回っている。

 サブ指数の消費者信頼感指数は前月比2.6%上昇の77.4と、前月の同1.1%上昇に続き、4カ月連続で上昇、7月(80.1)以来の高水準。サービスセクター信頼感指数も同1.2%上昇の112.3と、前月の同2.4%低下から改善に転じ、10月(113.6)以来の高水準となった。小売・卸売セクター信頼感指数も同4.5%上昇の116.8と、前月の同1.9%低下から3カ月ぶりに改善、9月(117.7)以来の高水準。

 対照的に、建設セクター信頼感指数は前月比3.3%低下の88.0と、前月の同2.2%上昇から4カ月ぶりに悪化、8月(87.4)以来の低水準となった。季節調整後の実態部門(製造業)信頼感指数も同0.5%低下の103.4と、前月の同1.3%低下に続き、2カ月連続で悪化、2月(102.4)以来、10カ月ぶりの低水準となった。

 景況感指数は消費者信頼感指数などサブ指数からなる総合指数で、好・不況の判断の分かれ目は100。100を超えると「楽観的」、100を下回ると「悲観的」を示す。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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