日経平均は50円程度安、手じまい売りに押される展開=29日前場

 29日午前10時3分すぎの日経平均株価は、前日比50円程度安い3万3489円前後で推移する。きのう28日に反落した弱い動きが継続。売りが先行して、寄り付きに同80円98銭安の3万3458円64銭を付けている。直後に切り返してプラス圏に転じる場面もみられたが、手じまい売りに押されているようだ。現地28日の米国株式は、NYダウが3日続伸し史上最高値を更新したが、ナスダック総合指数は小幅ながら5日ぶりに反落するなど、まちまち。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、28日の大阪取引所清算値比55円安の3万3425円だった。

 業種別では、33業種のうち11業種が下落、22業種が上昇している。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株が下落。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、イオン<8267.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も安い。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、キーエンス<6861.T>、ローム<6963.T>などの電気機器株も軟調。アステラス薬<4503.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、SMC<6273.T>、荏原<6361.T>などの機械株も弱い。一方、バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が上昇している。

 個別では、JIA<7172.T>、クスリアオキ<3549.T>、JTEC<3446.T>、ピックルスH<2935.T>、オロ<3983.T>などが下落。半面、マルマエ<6264.T>、ips<4390.T>、フリービット<3843.T>、楽天グループ<4755.T>、ファインD<3649.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時3分時点で、1ドル=141円台の半ば(28日は140円80-82銭)、1ユーロ=156円台の後半(同156円50-54銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ