<米国株情報>ディズニー、物言う株主のバリューアクトと取締役選任で合意―ペルツ氏に対抗

株式

2024/1/4 10:22

 ウォルト・ディズニー<DIS>は3日、アクティビスト(物言う株主)ファンドのバリューアクト・キャピタル・マネジメントと取締役選任で支持を得たと発表した。

 ディズニーの取締役選任では、同じくアクティビストファンドで著名投資家ネルソン・ペルツ氏が率いるトライアン・ファンド・マネジメントが2人の取締役を指名するようディズニーに要求しており、委任状争奪戦(プロキシーファイト)に発展する可能性が高まっている。バリューアクトとの合意は秘密保持契約となっているが、事実上のトライアンへの対抗策。バリューアクトは24年の年次株主総会で予想されるペルツ氏とのプロキシーファイトでもディズニーが推薦する取締役候補者を支持するとしている。

 トライアンは24年春の株主総会で、ペルツ氏のほか、ディズニーの元CFO(最高財務責任者)兼上級副社長のジェイ・ラズロ氏を取締役会に加えるよう求めるとみられている。プロキシーファイトが始まれば、最近のディズニーの株価低迷やディズニーのボブ・アイガーCEO(最高経営責任者)の後継者の育成に関する説明責任の欠如が批判される可能性があると見られている。

 アイガー氏は20年まで15年にわたってCEOとして君臨。後任としてCEOとなったボブ・チャペック氏がわずか2年で退任した22年11月、2年間の限定という約束で暫定CEOとして復帰した。アイガー氏の任期は26年までに延長されており、25年初めまでに次期CEOを決めたい考えを示しているが、トライアンはディズニーの恒久的な新CEOの模索が遅れていることにも不満を表明している。

 トライアンはディズニーの約3300万株を保有する大株主の一つ。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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