日経平均は585円程度高、買い先行後も堅調で3万4000円に迫る場面も=9日前場

 9日午前10時2分すぎの日経平均株価は、前週末比585円程度高い3万3962円前後で推移する。現地8日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値が、前週末5日の大阪取引所清算値比570円高の3万3890円だったことから、同清算値にサヤ寄せする動きが先行した。現物株式の取引開始後、株価指数先物に断続的な大口買いが入り上げ幅を拡大。午前9時9分には同612円86銭高の3万3990円28銭を付け、11月20日に付けた取引時間中の昨年来高値(3万3853円)を上抜いた。その後も高値圏で推移する。現地8日の米国株式市場では、NYダウが3日続伸、ナスダック総合指数も続伸したことも支え。

 業種別では、33業種のうち27業種が上昇、6業種が下落している。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株が上昇。ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株や、SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も高い。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株も堅調。7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株や、KDDI<9433.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株もしっかり。一方、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落している。

 個別では、ファーマF<2929.T>、リケンNPR<6209.T>、オプティム<3694.T>、タツモ<6266.T>、エンプラス<6961.T>などが上昇。半面、稲畑産<8098.T>、北陸電力<9505.T>、テラスカイ<3915.T>、洋エンジ<6330.T>、ジャムコ<7408.T>などが下落している。

 東京外国為替市場は午前10時2分時点で、1ドル=143円台の後半(前週末5日は145円06-08銭)、1ユーロ=157円台の半ば(同158円45-49銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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