日経平均527円高、株価指数先物にややまとまった買いで上げ幅取り戻す=12日後場
12日後場の日経平均株価は、前日比527円25銭高の3万5577円11銭と大幅に5日続伸。TOPIX(東証株価指数)は同11.36ポイント高の2494.23ポイントと7日続伸して取引を終えた。両指数ともに、連日で終値ベースのバブル崩壊後高値を更新した。前日に続き朝方から買いが先行。日経平均株価は、午前9時3分に同789円79銭高の3万5839円65銭を付ける場面もみられた。買い一巡後は、利益確定売りに押され上げ幅を縮小する場面もみられた。後場に入り小動きが続いていたが、午後2時すぎ、株価指数先物にややまとまった買いが入ったことをきっかけに、上げ幅を取り戻すなど、先物主導の展開だった。日経平均先物・オプション1月限SQ(特別清算指数)値は3万6025円97銭で、SQ値にタッチしない幻のSQ値となった。
東証プライム市場の出来高は18億3821万株、売買代金は5兆496億円。売買代金が5兆円を超えるのは、昨年11月30日以来、1カ月半ぶり。指数の上昇は、ファーストリテ<9983.T>の貢献が大きく、騰落銘柄数は値上がりが551銘柄だった一方、値下がりは1058銘柄とプライムの6割超となった。変わらずは48銘柄だった。
業種別では、33業種のうち18業種が上昇、15業種が下落した。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株が上昇。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も高い。三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も堅調。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、信越化<4063.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株もしっかり。一方、大和証G<8601.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株が下げた。
個別では、三光合成<7888.T>、日コンクリ<5269.T>、トランザク<7818.T>、PRTIME<3922.T>、UNEXTH<9418.T>などが上昇。半面、ディップ<2379.T>、わらべや日洋<2918.T>、C&R社<4763.T>、ビーウィズ<9216.T>、シュッピン<3179.T>などが下落した。
(写真:123RF)
提供:ウエルスアドバイザー社
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