来週の東京外国為替市場見通し=FOMCと米1月雇用統計に注目

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2024/1/26 17:43

予想レンジ:1ドル=146円00銭-150円00銭

 22-25日のドル・円は下落した。22-23日に日銀金融政策決定会合が開催された中、ドル・円は、22日は模様眺めで小動き。23日は、日銀が当面の金融政策について現状維持を決定したことを受け、ドル・円はいったん148円60銭まで上昇するが、植田和男日銀総裁が、基調的な物価上昇率が2%に向けて徐々に高まっていく確度は引き続き少しずつ高まっていると、ややタカ派な指摘したことで、ドル・円は一時147円がらみまで下落。その後、米10年債利回りの上昇とともにドル・円は値を戻した。24日は日本の金利が上昇し、米国の金利が低下する中、ドル・円は一時146円65銭まで下落。しかし、米1月製造業・および非製造業PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を上回り、米10年債利回りが上昇したことを受け、ドル・円は147円50銭まで戻した。25日は、米10-12月期GDP(国内総生産)は市場予想を上回ったが、週間新規失業保険申請件数が予想を上回り、12月耐久財受注は予想を下回る中、米10年債利回りは低下。ドル・円は下落したが、その後、欧州株の上昇や米10年債利回りの戻りを受け、ドル・円は反発した。

 1月30日-31日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、ガイダンスにおいて米国の早期利下げへの思惑が弱まる可能性に注意。2月2日の米1月雇用統計発表にも注目。ほかに、米経済指標では、12月新築住宅販売件数、12月個人所得・および支出、1月ISM(米供給管理協会)製造業景況指数、12月貿易収支などにも注目したい。

 ドル・円は、11月24日の高値を意識して150円ちょうどが上値メド。下値メドは146円ちょうど。

提供:ウエルスアドバイザー社

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