日経平均が史上初の4万円台、企業業績の拡大期待支え
日経平均株価が4日、初めて4万円を突破した。前週末のシカゴ日経平均先物の清算値を意識し、寄り付きから大台に乗せた。一時前週末比346円高の4万257円を付けている。最高値更新(2月22日)から6営業日目にして次の心理的なフシを抜いた格好だ。
世界的にまれにみるリスクオンの中で、現地1日の米国市場ではNYダウが続伸し、ナスダック総合指数とS&P500指数は連日で最高値を更新した。引き続き半導体関連株に資金が集まり、週明けの東京市場も強気ムードを維持してスタート。日経平均の昨年末(3万3464円)からの上昇幅は既に6500円を上回っている。
株式新聞Webで昨年末に実施した2024年相場のアンケートでは、証券会社のストラテジストらマーケット専門家42人のうち、およそ3分の1が日経平均が史上最高値を更新すると予想していた。ただ、高値を4万円以上としていた回答者はおよそ2割の9人にとどまる。また、年序盤は相場が調整するとみていた向きも多かった。
これまでほとんど調整のないハイスピードでの株高には過熱感も指摘される一方で、堅調な企業業績の伸びが旺盛な買いを支えている。大和証券は来年度の金融を除く主要企業の経常増益率を今年度見込み比で7.1%と予想。資本効率の改善へ向け、自社株買いや増配の動きが活発化していることも支援材料だ。
また、日本経済が抱えてきた長年のデフレからの脱却が視野に入り、金融資産に先高観が高まっている面もあるようだ。足元で本格化している春季労使交渉(春闘)では、組合の賃上げ要求に満額回答するケースも伝わっている。
物色の矛先が当初の主力大型株から波及していく動きがより鮮明となるかが、株高持続のカギを握る。全体相場の状況を反映するTOPIX(東証株価指数)の4日の始値は2719ポイントで、まだ最高値(1989年12月18日の2884ポイント)と距離がある。
(写真:123RF)
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