日経平均は359円安と大幅に3日続落、マイナス金利解除への思惑で円高重し=7日前場

 7日前場の日経平均株価は、前日比359円61銭安の3万9731円17銭と大幅に3日続落。TOPIX(東証株価指数)は同6.58ポイント安の2724.09ポイントと3日ぶりに反落した。朝方は、現地6日の米国株式が反発した動きを受け、買いが先行した。買い一巡後、利益確定売りが優勢となるなか、3月18-19日に予定されている日本銀行の金融政策決定会合で、一部の出席者がマイナス金利解除を妥当とする意見を表明する見通しと報じられた。政策変更への思惑から、外国為替市場で1ドル=148円台の半ばまで、円高方向に振れたことから、輸出関連銘柄を中心に軟調な展開を強いられた。日経平均は午前11時9分には、同410円05銭安の3万9680円73銭を付ける場面があった。

 東証プライム市場の出来高は10億9939万株、売買代金は3兆1752億円。騰落銘柄数は値上がりが670銘柄、値下がりは934銘柄、変わらずは52銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち18業種が下落、15業種が上昇した。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株も安い。キーエンス<6861.T>、村田製<6981.T>などの電気機器株や、AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も軟調。SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、大日印<7912.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も弱い。一方、SOMPOH<8630.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株が高い。

 個別では、Vキューブ<3681.T>、クロスキャット<2307.T>、マーキュリア<7347.T>、マツダ<7261.T>、新日本建設<1879.T>などが下落。半面、日本コークス<3315.T>、ツムラ<4540.T>、ネットプロテ<7383.T>、さくら<3778.T>、アインHD<9627.T>などが上昇した。

提供:ウエルスアドバイザー社

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