<新興国eye>トルコ3月CPI、前年比68.5%上昇に加速―前月比は3.16%上昇に減速(2)

新興国

2024/4/4 8:51

 他方、セクター別の前年比(全体指数)は、教育が104.07%上昇(前月は91.84%上昇)と、最も高い伸びとなった。次いで、ホテル・カフェ・レストランが94.97%上昇(同94.78%上昇)、ヘルスが80.25%上昇(同81.25%上昇)、運輸は79.92%上昇(同77.98%上昇)、食品・生鮮飲料水は70.41%上昇(同71.12%上昇)と、全体の伸び(68.50%上昇)を上回った。

 このほか、レクリエーション・文化は66.85%上昇(同65.44%上昇)、家具・生活用品が63.72%上昇(同62.92%上昇)、酒・たばこの62.98%上昇(同63.09%上昇)、その他商品・サービスは62.74%上昇(同61.86%上昇)、通信が59.54%上昇(同51.89%上昇)。

 対照的に、アパレル・靴が50.10%上昇(同43.44%上昇)と、最も低い伸びとなった。次いで、住宅が51.17%上昇(同49.07%上昇)だった。

 他方、全体指数から値動きの激しい食品やエネルギーなどを除いたコア指数(グループC)は前月比3.52%上昇と、2月の同3.57%上昇から伸びが2カ月連続で鈍化。23年12月の同2.31%上昇以来の低い伸びとなっている。直近(23年7月)のコア指数のピーク9.61%上昇を大幅に下回っている。しかし、前年比は75.21%上昇と、2月の72.89%上昇を上回り、伸びが2カ月連続で加速。依然、05年1月以降では過去最高。

 中銀は2月8日に発表した最新の四半期インフレ報告書で、24年末時点のインフレ見通し(中心値)を前年比36%上昇、25年末時点の見通しを14%と予想、いずれも前回予想を据え置いている。ちなみに23年は64.8%上昇だった。

 また、中銀が3月15日に発表した市場参加者による最新の3月経済予測調査(月報)によると、24年末時点のインフレ見通しは前月(2月)予想時点の42.59%上昇から43.77%上昇と、2カ月連続で引き上げられた。2カ月前(1月)時点は41.89%上昇だった。1年後の見通しは37.6%上昇から36.7%上昇と、5カ月連続で引き下げられた。2カ月前は39.09%上昇だった。

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