<米国株情報>ディズニー、ペルツ氏との委任状争奪戦に勝利

株式

2024/4/4 10:10

 ウォルト・ディズニー<DIS>は3日の株主総会で、ボブ・アイガーCEO(最高経営責任者)とマーク・パーカー会長を含む自社が推薦する取締役候補12人全員が再選されたことを明らかにした。主要株主でアクティビスト(物言う株主)ファンドのトライアン・ファンド・マネジメントを率いる著名投資家ネルソン・ペルツ氏が要求していた自身とディズニー元CFO(最高財務責任者)兼上級副社長のジェイ・ラズロ氏の取締役就任を阻止したことで、ペルツ氏との委任状争奪戦(プロキシーファイト)に勝利した格好だ。

 また、別のアクティブストファンドのブラックウェルズ・キャピタルが求めていた3人の取締役候補の就任も阻止した。

 ペルツ氏のトライアン・ファンド・マネジメントは、ディズニーに対してアイガーCEOの後継者の育成に関する説明責任の欠如を批判、ディズニーのマリア・エレナ・ラゴマシノとマイケル・フロマンの2人の取締役の解任を要求。その入れ替わりにペルツ氏らの取締役への選出への支持を訴えた。

 ペルツ氏はディズニーの動画配信事業の赤字や後継者育成に対するアイガーCEOらの取り組み方などを問題視し、23年末時点でトライアン・ファンド・マネジメントを通じてディズニー株の1.8%(35億ドル超相当)を保有し、影響力を高めていた。ただ、今回の株主総会でディズニーは他の大株主であるバリューアクト・キャピタル・マネジメントから支持を得たほか、ディズニーの筆頭株主で7.8%を保有する投信世界最大手バンガードや、4.2%を保有する2位株主の資産運用会社ブラックロックが株主総会の数日前にディズニーを支援することを表明していた。

 ディズニーのアイガー氏は20年にCEOをいったん退任したが、22年に復帰。後継者を模索しているものの難航しており、24年までとしていた任期を26年まで2年間延長、25年初めまでに次期CEOを決めたい考えを示している。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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