<相場の読み筋>4月5日

2024/4/5 7:45

 4日の米国株式は、NYダウが前日比530.16ドル安の3万8596.98ドルと4日続落、ナスダック総合指数が同228.376ポイント安の1万6049.082ポイントと反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億5459万株、ナスダック市場が50億8973万株だった。朝方発表された米週間の新規失業保険申請件数が22万1000件と、市場予想平均の21万4000件よりも悪かった。景気悪化を警戒し米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)、株価上昇につながる場面もみられた。ただ、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は、インフレが減速しなければ「年内の利下げが必要かどうか疑問が生じる」と指摘。市場では3回程度の年内利下げが見込まれていただけに、警戒売りに押された。NYダウ採用銘柄では、セールスフォースやスリーエム(3M)、アメリカン・エキスプレスなどが、値下がり率の上位に入っている。

 5日の東京株式は、反落後も弱含みとなりそう。きのう4日の日経平均株価は反発となったものの、取引終了にかけて上げ幅を縮小する展開となったことや、現地4日の米国株式が下落したこともあり、売り優勢スタートとなろう。週末要因や、現地5日には米3月雇用統計の発表を控えることから、リスク回避姿勢から模様眺めムードが強まりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=151円台の前半(4日は151円68-70銭)、ユーロ・円が1ユーロ=164円前後(同164円67-71銭)と円高方向に振れており、輸出関連銘柄には重しとなりそう。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、TDK<6762.T>、アドバンテス<6857.T>、ローム<6963.T>などが、4日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比700円安の3万9120円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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