日経平均は780円程度安、リスク回避姿勢が強まる格好=5日前場

 5日午前10時5分すぎの日経平均株価は、前日比780円程度安い3万8993円前後で推移する。午前10時1分には、同798円16銭安の3万8974円98銭と、3月18日以来、約2週間ぶりに3万8000円台を付けている。きのう4日は反発したものの、上げ幅を縮小して取引を終えていたことや、現地4日の米国株式市場で、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁が、インフレが減速しなければ「年内の利下げが必要かどうか疑問が生じる」と発言し、利下げ期待感が後退。NYダウが4日続落し、ナスダック総合指数も反落したこともあり、リスク回避姿勢が強まったようだ。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比700円安の3万9120円だった。

 業種別では、33業種のうち29業種が下落、4業種が上昇している。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が下落。バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も安い。テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株や、アドバンテス<6857.T>、東エレク<8035.T>などの電気機器株も軟調。ディスコ<6146.T>、SMC<6273.T>などの機械株や、デンソー<6902.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株も弱い。一方、三井松島HD<1518.T>、INPEX<1605.T>などの鉱業株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇している。

 個別では、三協立山<5932.T>、ネットプロテ<7383.T>、ダイセキ<9793.T>、TOWA<6315.T>、ソシオネクス<6526.T>などが下落。半面、オンワードH<8016.T>、ハローズ<2742.T>、ハイデ日高<7611.T>、スルガ銀<8358.T>、アルインコ<5933.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時5分時点で、1ドル=150円台の後半(4日は151円68-70銭)、1ユーロ=163円台の半ば(同164円67-71銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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