日経平均は118円程度安、売り一巡後は下げ渋り=10日前場

 10日午前10時3分すぎの日経平均株価は、前日比118円程度安い3万9654円前後で推移する。きのう9日に大幅続伸した反動や、現地10日に3月CPI(消費者物価指数)が発表されることによる手控えもあり、売りが先行。午前9時51分には、同237円90銭安の3万9535円23銭を付けた。その後は、下げ渋る動きにあるもよう。現地9日の米国株式市場では、3月CPIの発表を控え引き続き様子見姿勢が強く、NYダウが小幅続落した一方、ナスダック総合指数は3日続伸するなど、まちまち。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所清算値比190円安の3万9600円だった。

 業種別では、33業種のうち21業種が下落、12業種が上昇している。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、三井物<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株が下落。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、デンソー<6902.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株も安い。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、ディスコ<6146.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も軟調。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も弱い。一方、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株、三井金<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株が高い。

 個別では、パルGH<2726.T>、リソー教育<4714.T>、イオンFS<8570.T>、イオンモール<8905.T>、ユニチカ<3103.T>などが下落。半面、あみやき<2753.T>、ファインD<3649.T>、さくら<3778.T>、カーブスHD<7085.T>、東邦鉛<5707.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時3分時点で、1ドル=151円台の後半(9日は151円90-91銭)、1ユーロ=164円台の後半(同164円86-90銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ