<相場の読み筋>4月11日

2024/4/11 7:45

 10日の米国株式は、NYダウが前日比422.16ドル安の3万8461.51ドルと3日続落、ナスダック総合指数が同136.279ポイント安の1万6170.360ポイントと4日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億3052万株、ナスダック市場が49億1011万株だった。注目された米3月CPI(消費者物価指数)は、エネルギーと食品を除いたコア指数で前年比3.8%上昇し、市場予想平均の同3.7%上昇を上回った。インフレ圧力の強さが警戒され、利下げ開始期待が後退。NYダウは一時、570ドルを超える下げをみせる場面もあった。同指数の採用銘柄では、ホーム・デポやインテル、ゴールドマン・サックスなどが値下がり率の上位に入っている。

 11日の東京株式は、続落後も軟調か。日経平均株価は、きのう10日に反落した動きや、米3月CPIの結果を受けて現地10日の米国株式が下落したことから、売り先行となろう。手がかり材料に乏しいなか、弱含みで推移する展開も見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=153円台の前半(10日は151円84-85銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=164円台の半ば(同164円83-87銭)とやや円高方向にある。対ドルでの円安を受け、日本当局ドル売り・円買い介入も警戒され、神経質な値動きとなる場面が想定される。10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、信越化<4063.T>、HOYA<7741.T>、KDDI<9433.T>などが、10日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所清算値比330円安の3万9220円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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