日経平均は491円程度安、売り一巡後は下げ渋り=15日前場

 15日午前10時10分すぎの日経平均株価は、前週末比491円程度安い3万9032円前後で推移する。現地12日の米国市場で、米4月ミシガン大学消費者信頼感指数を受けたインフレ警戒や、イランによるイスラエルへの報復攻撃が意識され、NYダウ、ナスダック総合指数がともに下落。その後、実際にイランによるイスラエルへの報復攻撃が実施されたことで、地政学リスクが意識された。午前9時19分には、同702円60銭安の3万8820円95銭を付け、取引時間中としては、5日以来、約1週間ぶりに3万8000円台となった。その後は、下げ渋る動きにあるもよう。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末12日の大阪取引所清算値比685円安の3万8865円だった。

 業種別では、33業種のうち29業種が下落、4業種が上昇している。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株が下落。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、デンソー<6902.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株も安い。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、ヤマハ<7951.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株も軟調。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>の空運株や、アドバンテス<6857.T>、東エレク<8035.T>などの電気機器株も弱い。一方、三井金<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が高い。

 個別では、ジンズHD<3046.T>、DDグループ<3073.T>、SHIFT<3697.T>、ACCESS<4813.T>、ラクス<3923.T>などが下落。半面、IDOM<7599.T>、インターアク<7725.T>、Gunosy<6047.T>、ベクトル<6058.T>、RPAH<6572.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時10分時点で、1ドル=153円台の半ば(前週末12日は153円24-25銭)、1ユーロ=163円台の半ば(同163円73-77銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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