日経平均は99円高と反発、値下がりの銘柄数や業種数が値上りを上回る=10日前場

 10日の日経平均株価は、前日比99円29銭高の2万1555円67銭と反発して前場の取引を終了。朝方から売り優勢の展開が続いたものの、株価指数先物にややまとまった買いが入ったことをきっかけに、プラス転換。上げ幅広げる展開となり、午前10時40分には、同145円08銭高の2万1601円46銭を付けた。その後、やや上値は重いものの、堅調な動きとなった。為替市場では、ドル・円相場が1ドル=107円50銭台(9日終値は107円21-22銭)で、朝方からは円安方向にあることも支えとなったようだ。東証1部の出来高は5億5927万株、売買代金は9265億円。騰落銘柄数は値上がり622銘柄、値下がり1428銘柄、変わらず103銘柄だった。

 市場では「米中貿易協議に関し、朝方は香港紙の報道で下落した後、米ブルームバーグ通信社によって、両国が部分協定の一環として通貨協定を検討していると報じられ、上げに転じた。ニュースフローに振り回される展開が続きそう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株が上昇。AGC<5201.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も高い。信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も堅調。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株も上げた。東証業種別指数は、13業種が上昇、20業種が下落している。

 個別では、北陸電気工<6989.T>、ミサワ<3169.T>、ダイニチ工業<5951.T>、ニッカトー<5367.T>、ウエルシアH<3141.T>などが上昇。半面、すてきN<8089.T>、日本エンター<4829.T>、コジマ<7513.T>、IBJ<6071.T>、ファイズHD<9325.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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