日経平均は47円安と5日ぶり反落、米株の最高値更新で買い先行、一巡後は下げに転じる=11日前場
11日前場の日経平均株価は前週末比47円95銭安の2万3343円92銭と5営業日ぶりに反落。朝方は、買いが先行した。米中貿易交渉への期待感は根強く、前週末のNYダウ、ナスダック総合指数がともに最高値を更新した流れを受け、一時2万3471円82銭(前週末比79円95銭高)まで上昇した。一巡後は、直近連続上昇への警戒感もあり、利益確定売りに下げに転じた。中国・上海総合指数、香港ハンセン指数の下げも重しとして意識され、前引けにかけてさえない展開となった
東証1部の出来高は6億996万株、売買代金は1兆529億円。騰落銘柄数は値上がり1231銘柄、値下がり822銘柄、変わらず98銘柄。
市場からは「さすがに買い上がる材料がなく、高値警戒感もあるようだ。もっとも、(上昇過程で)買えなかった人もおり、売りと買いがうまく均衡している。中国安が足を引っ張っている面はあるが、TOPIX(東証株価指数)は(前週末比変わらずで)なかなか粘り強い」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、大和ハウス<1925.T>、大成建設<1801.T>などの建設株が下落。JXTG<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も軟調。住友鉱<5713.T>、三井金属<5706.T>などの非鉄金属株も安く、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も売られた。
半面、上組<9364.T>、日新<9066.T>などの倉庫運輸関連株が堅調。日本紙<3863.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ紙株も買われた。オリックス<8591.T>、三菱Uリース<8593.T>などのその他金融株や、エムスリー<2413.T>、セコム<9735.T>などのサービス株も高い。
個別では、オルトプラス<3672.T>がストップ安ウリ気配となり、ラウンドワン<4680.T>、NISSHA<7915.T>、オープンドア<3926.T>、ユーグレナ<2931.T>などの下げが目立った。半面、第一精工<6640.T>、新日科学<2395.T>がストップ高となり、福島銀行<8562.T>、アイスタイル<3660.T>も一時ストップ高。JBR<2453.T>、クックパッド<2193.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、17業種が下落した。
提供:モーニングスター社
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