<新興国eye>トルコの19年経済成長率見通しを0.3%増に上方修正―EC経済見通し

新興国

2019/11/14 11:45

 EU(欧州連合)の行政執行機関であるEC(欧州委員会)はこのほど、「19年秋の経済見通し」を発表。トルコの19年の経済成長率見通しを前回5月発表時(19年春の経済見通し)の2.3%減から0.3%増に上方修正し、プラス成長を達成するとの見通しを示した。

 ただ、20年の成長率見通しは前回発表時の3.9%増から3.1%増に下方修正された。新たに21年の見通しを3.5%増と予想した。ちなみに、16-18年の成長率はそれぞれ3.2%増、7.5%増、2.8%増、また、00-15年は年率平均5.1%増となっている。

 政府が9月30に発表した20-22年の中期3カ年経済計画では、19年の成長率を0.5%増、20-22年の成長率の達成目標をいずれも5.0%増としており、EC予想を大幅に上回っている。

 トルコのベラト・アルバイラク財務相は先に、黒海地方のサムスンで開かれた地元経済界との懇談会で、19年のトルコ経済の成長率について、プラス成長を達成できるとの見通しを示している。

 また、今回のEC経済見通しでは、トルコのインフレ率は19年が15.3%上昇(前回予想は13.1%上昇)、20年は10.3%上昇(同9.7%上昇)、21年は9.3%上昇と予想しているが、19年と20年が悪化方向に修正された。

 失業率見通しは19年が13.7%(前回予想は13.7%)、20年は13.3%(13.3%)、21年は12.9%と予想されおり、19年と20年は前回予想と変わっていない。ちなみに18年は11.0%だった。

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提供:モーニングスター社

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