<新興国eye>前週のインド株、米・イラン緊張緩和や原油高一服で3週ぶり反発=BRICs市況

新興国

2020/1/14 10:22

 前週(6-10日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の10日終値は前日比0.36%高の4万1599.72、週間ベースでも3日終値比0.33%高となり、3週ぶりに反発した。

 週明け6日の指数は大きく値を下げ、続落して始まった。米・イラン間の緊張が高まり、原油先物価格が高騰。インドは原油輸入国であることからインフレ悪化懸念が強まり、売りが加速した。

 7日は3営業日ぶりに反発し、8日は反落。7日は買い戻しが入ったものの、8日はイランによるイラク駐留米軍基地への弾道ミサイル攻撃を受け、原油先物価格が一段高となったことから嫌気売りが出た。

 9日は大きく反発し、週末10日も値を上げ、続伸した。トランプ米大統領がイランのミサイル攻撃で米国側に人的被害がなかったとして軍事衝突を回避する考えを示したことを受け、米・イラン緊張が緩和。また、原油先物価格も米軍によるイラン空爆前の水準に戻ったことが好感された。

 今週(13-17日)のインド市場は、15日の米中通商第1段階合意の調印や中東、特にイラン・シリア情勢、英・EU(欧州連合)離脱協議の第2段階交渉などの地政学リスク、追加景気刺激策、原油価格の動向、主要企業の決算関連ニュースなどが注目される。主な経済指標の発表の予定は14日の12月WPI(卸売物価指数)など。

<関連銘柄>

 上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、

 インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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