日経平均は235円安と大幅反落、値下がり銘柄数は1600超に=23日後場

 23日の日経平均株価は、前日比235円91銭安の2万3795円44銭と大幅に反落して取引を終了した。朝方から戻り待ちの売りが先行。買い手掛かり材料に乏しいこともあり、様子見ムードも広がった。中国・上海総合指数が、新型コロナウイルスによる経済への悪影響に対する警戒感や、春節休暇を控えたポジション調整の売りなどから、大幅に反落したことも投資家心理を悪化させたようだ。為替市場では、ドル・円相場が1ドル=109円60銭台(22日終値は110円00-01銭)と円高方向に振れたことも重しだった。東証1部の出来高は10億4906万株、売買代金は1兆9516億円。騰落銘柄数は値上がり433銘柄、値下がり1660銘柄、変わらず66銘柄だった。

 市場では「決算発表を控え、中国の新型コロナウイルスによる肺炎の流行懸念が、様子見の理由として用いられている面も否めない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が下落。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株も軟調。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株も下げた。東証業種別指数は、31業種が下落、その他金融とその他製品の2業種が上昇した。

 個別では、IDOM<7599.T>、ゲンキードラ<9267.T>、アイスタイル<3660.T>、エアーテック<6291.T>、シキボウ<3109.T>などが下落。半面、阿波製紙<3896.T>、ファルコHD<4671.T>、eBASE<3835.T>、ランド<8918.T>、ファマライズ<2796.T>などが上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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