<新興国eye>前週のインド株、中国景気対策や新型肺炎薬発見報道で3週ぶり反発=BRICs市況
2020/2/10 11:03
前週(3-7日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の7日終値は前日比0.40%安の4万1141.85、週間ベースでは1月31日終値比1.03%高となり、3週ぶりに反発した。
週明け3日の指数は3営業日ぶりに反発して始まり、6日まで4日続伸となった。
週前半は、中国の新型肺炎の感染拡大で軟調が続いていた欧州市場が回復したことや、インド政府の新年度予算案が発表され、農業や高速道路などのインフラ投資を拡大し景気を刺激するとの観測が支援材料となった。その後も中国政府が新型肺炎の感染拡大による景気後退懸念を払しょくするため、金融市場に大規模な流動性供給を行ったことが好感された。
週後半も、中国・浙江大学の研究チームが新型肺炎に有効な治療薬を発見したとの報道や、1月日経サービス業PMI(購買担当者景気指数)が55.5と、前月の53.3を上回り、7年ぶりの高水準となったことで買いが続いた。
週末7日は5日ぶりに反落した。利益確定売りが強まったほか、新型肺炎感染拡大による世界景気後退懸念でアジア市場が下落したことを受け、インドも軟化した。
今週(10-14日)のインド市場は、中国の新型肺炎の感染拡大や米中通商第2段階協議、米・EU(欧州連合)貿易協議、英・EU離脱移行手続き協議、中東、特にイラン・シリア情勢などの地政学リスク、追加景気刺激策、原油価格の動向、主要企業の決算関連ニュースなどが注目される。主な経済指標の発表の予定は12日の19年12月鉱工業生産と1月CPI(消費者物価指数)、14日の1月WPI(卸売物価指数)など。
<関連銘柄>
上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、
インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>
提供:モーニングスター社
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