日経平均は882円安と4日ぶり大幅反落、株価指数先物が売られ下げ幅が1000円超の場面も=26日後場
26日の日経平均株価は、前日比882円03銭安の1万8664円60銭と4日ぶりに大幅反落して取引を終了した。直近の3営業日で3000円近い上昇となっていた反動や、短期的な利益を確定する売りが優勢でスタート。買い手掛かりに乏しいことから、軟調な展開が続いた。一時下げ幅を縮小する場面もみられが、午後2時50分過ぎ、株価指数先物に断続的な売りが出て、午後2時54分には同1033円82銭安の1万8512円81銭ときょうの安値を付けた。その後、買い戻しの動きが強まるなど、方向感に乏しい動きをみせた。為替市場は、ドル・円相場が1ドル=110円60銭前後(25日終値は111円46-47銭)と、午前中の水準から高止まりしていたことも重しとなったようだ。東証1部の出来高は20億4967万株、売買代金は3兆3049億円。騰落銘柄数は値上がり897銘柄、値下がり1226銘柄、変わらず45銘柄だった。
市場では「新型コロナウイルスの流行による企業決算への影響が読み切れないため、警戒モードが継続されることが予想され、値動きの荒い動きが続きそうだ」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が安い。浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も軟調。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も下げた。東証業種別指数は、29業種が下落、4業種が上昇した。
個別では、ビジョン<9416.T>、オルトプラス<3672.T>、ペッパー<3053.T>、Wスコープ<6619.T>、ランビジネス<8944.T>などが下落。半面、ダイトウボウ<3202.T>、ヘリオスH<6927.T>、ブイキューブ<3681.T>、エアーテック<6291.T>、オークネット<3964.T>などが上昇した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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