日経平均は31円安と小幅続落、売り先行後は下げ渋る動き=7日前場

 7日の日経平均株価は、前週末比31円93銭安の1万9587円42銭と小幅に続落して前場の取引を終了した。午前9時3分には、同170円42銭安の1万9448円93銭を付ける場面もみられた。現地6日のNYダウ安や、為替相場がドルやユーロに対して前週末よりも円高方向にあることなどから売りが先行し、軟調に推移。売り一巡後は、手掛かり材料に乏しいなか、日銀によるETF(上場投資信託)買いを見込み、売り込む動きにはつながらず、下げ渋る動きとなった。東証1部の出来高は6億1905万株、売買代金は1兆685億円。騰落銘柄数は値上がり1140銘柄、値下がり947銘柄、変わらず78銘柄だった。

 市場では「現地6日の米国株式市場で半導体関連株が買われたことから、半導体関連株がしっかりした動きとなり、ドル・円相場が円高方向に振れた影響を吸収する格好」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株が下落。JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株が安い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、中部電力<9502.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株も軟調。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も下げている。東証業種別指数は、21業種が下落、12業種が上昇した。

 個別では、石川製<6208.T>、豊和工<6203.T>、アルインコ<5933.T>、神栄<3004.T>、千趣会<8165.T>などが下落。半面、アイロムG<2372.T>、新日科学<2395.T>、モバファク<3912.T>、RPAH<6572.T>、GLM<3486.T>などが上昇している。

提供:モーニングスター社

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