ユーロ週間場況=ユーロ・円、上昇基調が継続か

経済

為替

2023/6/19 16:38

ユーロ高・円安 155.22円(+5.52円)

 12-16日のユーロ・円は大幅に上昇した。週初12日は、ECB(欧州中央銀行)理事会を控え、ユーロ・円は堅調に推移した。13日は、独6月ZEW景況感指数が市場予想を上回ったことから、ユーロ・円は上昇した。14日は、欧州株式の上昇を受け、ユーロ買い・円売りが優勢となった。15日のECB理事会では、ラガルド総裁が「(利上げの)一時停止は検討していない」と発言したことから、ユーロ・円は上昇した。16日は、日銀が金融政策決定会合で金融緩和を維持したことから、ユーロ・円の上昇が続いた。

 債券市場で、短期債利回り、長期債利回りともに上昇した。ECB理事会では0.25%の利上げが行われたほか、ラガルド総裁が7月の利上げ継続に前向きな姿勢を示したことから、利回りは上昇した。ユーロ建て独2年債利回りは前週末の2.92%から3.12%に上昇、ユーロ建て独10年債利回りは前週末の2.38%から2.47%に上昇して越週した。

 19-23日のユーロ・円は、上昇基調が継続か。ECBの利上げが続く見通しとなる中、日銀が金融緩和策を崩さなかったことから、ユーロ・円への上昇圧力は高まりそうだ。ただ、政府や日銀が過去にドル売り・円買いに動いた水準に近づいたことから、介入への警戒感も浮上しそうだ。ユーロ圏6月消費者信頼感指数、ユーロ圏6月製造業・サービス業景気指数(速報値)などの経済指標にも注意したい。

提供:ウエルスアドバイザー社

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