日経平均が78円安と反落、売り一巡後は下げ渋る展開に=10日後場

 10日後場の日経平均株価は、前日比78円35銭安の3万2568円11銭と反落して取引を終えた。朝方から、米国株安を受け売りが先行。午前9時48分には、同398円22銭安の3万2248円24銭を付けた。売り一巡後は下げ渋る動きが続いた。後場に入り下げ幅を縮小する動きが強まり、3万2598円まで戻す場面もみられるなど、引き締まった。TOPIX(東証株価指数)は小幅に続伸した。東証プライムの出来高は16億3842万株、売買代金は4兆1106億円。騰落銘柄数は値上がりが988銘柄、値下がりが630銘柄、変わらず41銘柄だった。日経平均先物・オプション11月限SQ(特別清算指数)値は3万2454円88銭。

 市場では「きょうは底堅い展開となったが、13日からの週では米国で14日に10月CPI(消費者物価指数)が発表され、17日にはつなぎ予算の期限を迎えるなど、波乱の要素があり楽観は禁物」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち13業種が下落、20業種が上昇した。バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株が下落。TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も安い。アステラス薬<4503.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、三井松島HD<1518.T>、INPEX<1605.T>などの鉱業株も軟調。東宝<9602.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、M&Aキャピタル<6080.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も弱かった。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が上昇した。

 個別では、ユニプレス<5949.T>、日揮HD<1963.T>、板硝子<5202.T>、長野計器<7715.T>、ニコン<7731.T>などが下落。半面、Ubicom<3937.T>、富士製薬<4554.T>、西華産<8061.T>、IPEX<6640.T>、酒井重<6358.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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