<新興国eye>トルコ11月景況感指数、前月比1.3%低下の95.3―3カ月ぶり悪化

新興国

2023/12/1 8:47

 トルコ統計局が11月29日に発表した経済状況を示す11月景況感指数は前月比1.3%低下の95.3と、前月(10月)の同1.2%上昇から3カ月ぶりに悪化、8月(94.1)以来3カ月ぶりの低水準となった。依然、好・不況の判断の分かれ目である「100」を7月以降、5カ月連続で下回っている。

 サブ指数の消費者信頼感指数は前月比1.1%上昇の75.5と、前月の同4.4%上昇に続き、3カ月連続で上昇、7月(80.1)以来の高水準。建設セクター信頼感指数も同2.2%上昇の91.0と、前月の同0.9%上昇に続き、3カ月連続で上昇、5月(92.2)以来の高水準となった。

 対照的に、季節調整後の実態部門(製造業)信頼感指数は前月比1.3%低下の103.9と、前月の同0.2%上昇から3カ月ぶりに悪化、2月(102.4)以来の低水準。サービスセクター信頼感指数も同2.4%低下の110.9と、前月の同0.5%上昇から悪化に転じた。

 他方、小売・卸売セクター信頼感指数も前月比1.9%低下の111.7となり、前月の同3.3%低下に続き、2カ月連続で悪化、21年8月(110.3)以来2年3カ月ぶりの低水準となった。

 景況感指数は消費者信頼感指数などサブ指数からなる総合指数で、好・不況の判断の分かれ目は100。100を超えると「楽観的」、100を下回ると「悲観的」を示す。

<関連銘柄>

 上場MSエマ<1681.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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