<米国株情報>ファイザーは急反落、肥満症治療薬「ダヌグリプロン」の開発中止―副作用の発生率高く

株式

2023/12/4 10:09

 医薬品大手ファイザー<PFE>は1日、前日比5.12%安の28.91ドルと急反落。取引時間中には52週安値を28.30ドルに切り下げた。同日、肥満症治療候補薬「ダヌグリプロン」の第3相臨床試験を断念したことを明らかにした。

 ダヌグリプロンは、1日2回投与する第2相臨床試験を実施していた。同試験においては体重減少の効果を確認したものの、治験者に吐き気や嘔吐など軽度の副作用が高い確率で発生。これを受け、第3相試験への移行をやめるとしている。

 ただ、同社のミカエル・ドルステンCSO(最高科学責任者)兼社長は、「1日1回の服用では肥満治療で重要な役割を果たす可能性がある」としており、今後、使用方法を変更した治験データを収集し、24年上半期中に結果を公表したい考え。

 現在の肥満症治療薬の市場規模は100億ドル前後。将来的には900億ドルとなると期待されているが、他社ではイーライリリー・アンド・カンパニー<LLY>や、デンマークのノボノルディスクファーマの肥満症治療薬の需要が高い。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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