香港前場:ハンセン0.1%安で4日続落、上海総合も0.1%下落

サーチナ

中国株

2024/1/5 13:34

 5日前場の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比23.53ポイント(0.14%)安の16622.45ポイントと4日続落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が7.95ポイント(0.14%)安の5641.28ポイントと反落した。売買代金は440億90万香港ドルに拡大している(4日前場は355億3680万香港ドル)。

 米ハイテク株安が嫌気される流れ。米10年債利回りの上昇基調が強まる中、昨夜の米市場でナスダック指数は5日続落した。米金利の早期引き下げ期待が後退している。中国経済の先行き不透明感も重し。インフラ建設などの資金調達を担う中国の地方政府傘下の投資会社、地方融資プラットフォーム(LGFV)は2024年に債務返済圧力が一段と増し、過去最高となる見込みなどと報じられている。ただ、下値は限定的。中国経済対策の期待感を支えに、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)

 「ニューエコノミー」関連銘柄に売りが先行。ハンセン科技(テック)指数は1.1%安と他の指数をアンダーパフォームした。個別では、データセンター開発・運営の万国数拠HD(9698/HK)が4.3%安、動画配信プラットフォーム大手のビリビリ(9626/HK)が3.2%安、電子商取引(EC)大手の阿里巴巴集団HD(9988/HK)が3.0%安と下げが目立っている。

 医薬セクターも安い。百済神州(6160/HK)が7.8%、翰森製薬集団(3692/HK)が6.4%、中国神威薬業集団(2877/HK)が3.5%、緑葉製薬集団(2186/HK)が2.2%ずつ下落した。

 自動車セクターもさえない。小鵬汽車(9868/HK)が2.7%安、長城汽車(2333/HK)が2.4%安、中国恒大新能源汽車集団(708/HK)が2.3%安、理想汽車(2015/HK)が2.2%安で引けた。

 半面、中国不動産セクターは高い。合景泰富集団HD(1813/HK)が3.8%、世茂集団HD(813/HK)が3.4%、華潤置地(1109/HK)が2.4%、碧桂園HD(2007/HK)が1.4%ずつ上昇した。

 非鉄関連もしっかり。江西カン鋒リ業(1772/HK)が2.7%高、金川集団国際資源(2362/HK)が1.6%高、江西銅業(358/HK)が1.3%高、五鉱資源(1208/HK)が0.9%高で前場取引を終えた。

 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%安の2950.61ポイントで前場の取引を終了した。ハイテク株が安い。医薬株、消費関連株、素材株、海運株、軍事関連株なども売られた。半面、金融株は高い。不動産株、エネルギー株、公益株も買われた。(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)

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