18-19歳成人、投資に新NISA選好―暗号資産は比率低下=ビットバンク調査

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2024/1/15 8:21

 暗号資産(仮想通貨)取引所のビットバンク(東京都品川区)はこのほど、18-19歳を対象とした投資実態に関するアンケートの調査結果を発表した。成人年齢を迎えたことを機に投資を始めた人の割合は2割強だった。今年から制度が拡大したNISAを活用するケースが最も多い。

 保護者の同意なしに投資ができるようになる成人年齢は、22年4月に従来の20歳から18歳に引き下げられた。アンケートは昨年12月14-21日に行い、18-19歳の一般インターネットユーザー600人から有効回答を得た。実際に資産運用や投資を始めたという回答は22.0%で、前回22年の調査から1.4ポイント減少した。

 このうち資産運用先(複数回答可)については、前回調査では選択肢を設けていなかった「NISA」の比率が41.5%と最高で、次いで「株式」が39.2%。「暗号資産」は13.8%にとどまり、前回の25.9%から大幅に低下。関係性は不明だが、前回調査と比べ今回は全回答者に占める女性の比率が多かったという。一方、前回7.8%だった「NFT(非代替性トークン)」が15.4%に上昇した。

<金融経済教育も浸透?、運用額が上昇傾向>

 成人年齢に達したことに伴い投資を始めた理由(2つまで選択可)としては、「お金が増えそうだから」という回答が48.5%で前回同様に最も多く、「面白そうだから」も30.8%で2位を維持した。一方、新たに設けた「高校在学中に金融教育を学んだから」という項目が23.8%で続いた。22年4月の高校学習指導要領の改訂により拡充された、金融経済教育の浸透がうかがえる。

 運用や投資の規模については、10万円以上の割合が33.1%と前回比で10ポイント超増え、うち50万円以上も前回の5.2%から7.7%に上昇するなど高額化の動きがみられる。

 暗号資産を投資対象にしていると答えた人のうち、その理由(複数回答可)の38.9%が「価格上昇が期待できそうだから」というもの。ビットコイン(BTC)の半減期やBTC現物ETF(上場投資信託)への期待が背景にあると考えられる。

 また、これも金融経済教育の影響なのか、「お金の浪費を抑制できそうだから」が前回の6.7%から44.4%へと大きく増加した。銘柄に関してはBTCが引き続き圧倒的(83.3%)となった。

提供:ウエルスアドバイザー社

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