日経平均は大幅続伸、前日比329円高でバブル後最高値更新=16日後場

 日経平均株価は16日、前日比329円高の3万8487円と大幅に続伸して取引を終えた。終値ベースでは連日バブル経済崩壊後の高値を更新。取引時間中には3万8865円まで買われ、一時は終値の最高値(3万8915円)まで50円に迫った。

 前日の米国市場ではS&P500指数が最高値を更新するなど、主要3指数がそろって上昇した。為替も1ドル=150円前後の円安水準が維持され、日経平均を押し上げる流れが加速した。

 デフレ脱却期待や中国株からの資金シフトに加え、堅調な企業業績が外国人投資家の買いを誘発する状況が続いている。また、政策保有株(持ち合い株)の売却などを通じた、資本効率改善のシナリオが意識されているようだ。

 高値警戒感から、半導体関連の一角が急速に値を消す場面もあった。日経平均は前場に3万8361円まで失速し、最終的にも後場の安値圏で引けている。ただ、下値を買う動きは根強く、市場では目先は強さを維持するとみる向きが多い。TOPIX(東証株価指数)は前日比32ポイント高の2624ポイントだった。

 東証プライム市場では売買代金が6兆7212億円となり、市場再編後では2番目の高水準を記録した。出来高は22億417万株だった。値上がり銘柄数は1391となり、全体の84%を占めた。

 業種別指数は金属製品とゴム製品を除く31業種が値上がりした。石油石炭製品や鉱業、不動産、保険、銀行などが上位。個別ではセグエ<3968.T>や霞ヶ関キャピタル<3498.T>、大幸薬品<4574.T>、三井E&S<7003.T>、日本マイクロニクス<6871.T>などが高く、トレンドマイクロ<4704.T>、リンクアンドモチベーション<2170.T>、エンプラス<6961.T>、ネクステージ<3186.T>などが売られている。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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