<米国株情報>ボーイングは安値更新、第1四半期は赤字幅縮小もムーディーズが格下げ

株式

2024/4/25 10:14

 航空・宇宙機器大手ボーイング<BA>は24日、前日比で4%近く下落し、52週安値を162.74ドルに切り下げた。終値は同2.87%安の164.33ドル。序盤は寄り付き前に発表した24年12月期第1四半期(1-3月)の決算を評価した買いが先行したものの、格付け会社のムーディーズ・インベスターズによる格下げが伝わると下げに転じた。

 ムーディーズは24日、ボーイングの無担保優先債の格付けを従来の「Baa2」から「Baa3」に引き下げ、見通しも「ネガティブ」とした。民間航空機部門の業績が不十分で、フリーキャッシュフローの創出が予想したレベルに達していないとした。

 年始からのボーイング機の事故が相次いでおり、ムーディーズは主要サプライヤーであるスピリット・エアロシステムズの品質問題が強力なフリーキャッシュフローを生成するはずだった「ボーイング737」の増産の妨げになっていると指摘している。

 会社側による24年12月期第1四半期の決算では、営業キャッシュフロー(現金収支)が33億6200万ドルのマイナス(前年同期は3億1800万ドルのマイナス)、調整後のフリーキャッシュフローも39億2900万ドルのマイナス(同7億8600万ドルのマイナス)となった。

 なお、売上高は前年同期比8%減の165億6900万ドル、最終損益が3億5500万ドルの赤字(前年同期は4億2500万ドルの赤字)、一時的項目を除いた調整後の希薄化後1株当たり損益(EPS)も1.13ドルの赤字(同1.27ドルの赤字)に縮小し、売上高、同EPSともに市場予想より改善した。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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