<新興国eye>前週のロシアRTS指数、米・イラン緊張緩和受け6週続伸=BRICs市況

新興国

2020/1/14 10:27

 前週(6-10日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の10日終値が前日比0.81%高の1614.69、前週比でも3.23%高となり、6週続伸した。

 週明け6日の指数は買い優勢で始まり、週末10日まで5連騰した。

 週前半は、原油高が相場を下支えした。個別銘柄ではロシア鉄鋼・石炭大手メチェルと国営金融大手VTB(対外貿易銀行)がいずれも債務再構築による財務内容の改善期待で買われ、指数の上げを主導した。

 週後半は、米空爆でイラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官らが殺害されたことを受け、イランがイラク駐留米軍基地を弾道ミサイル攻撃で報復。ただ、米国側に人的被害がなかったことからトランプ米大統領が軍事衝突を回避する考えを示し米・イラン緊張が緩和。ロシア株にも買い安心感が広がった。

 今週(13-17日)のロシア市場は引き続き原油価格やルーブル相場、海外市場の動向、15日の米中通商第1段階合意の調印、英・EU(欧州連合)離脱協議の第2段階交渉、中東、特にイラン・シリア情勢、米国の対ロ制裁などが焦点となるが、足元の高値警戒感から利益確定売りが出やすいとみられる。また、原油価格に影響を与える14日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や15日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表は17日の19年11月貿易収支など。

<関連銘柄>

 RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、iS新興国<1362.T>、

 WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、

 野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>

提供:モーニングスター社

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