邦チタが3日続落、大和証は「3」・目標株価860円に引き下げ

株式

2020/3/5 16:31

 東邦チタニウム<5727.T>が3日続落。大和証券では4日付で、投資判断を「2」(アウトパフォーム)から「3」(中立)に、目標株価を1300円から860円に、それぞれ引き下げている。

 Boeing737MAX運航再開延期や生産一時停止、787減産を受け、堅調だった航空機向け需要は一時的に弱含んでいるとコメント。737MAXの生産停止は年間契約が進んだ後の19年12月中旬に発表されたため、顧客である展伸材メーカーおよび同社の生産計画への反映は十分ではないと同証券では考えており、サプライチェーンの状況の注視が必要だろうとしている。

 (1)Boeing減産影響がタイムラグを伴いサプライチェーン上流にも影響する懸念(2)長期契約を基本とする航空機業界という特性上、燃料高騰や増産時に値上げが難しく適正なマージンが確保し辛いこと、を踏まえると業績本格回復に向けた課題は多いだろうとしている。一方、中長期では、5G普及に伴うMLCC向けニッケル粉の成長性、サウジでのスポンジチタン増産余地と国内での航空機向け比率上昇による成長にも期待したいとしている。

 同証券では業績予想を修正、連結営業利益について、20年3月期40億円(前期比24%減、従来51億円、会社側計画は44億円)、21年3月期48億円(従来65億円)、22年3月期54億円(同71億円)と試算している。

 5日の終値は、前日比33円安の718円。

提供:モーニングスター社

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