<新興国eye>前週の上海総合指数、米中関係悪化や大型連休控え3週ぶり反落=BRICs市況

新興国

2023/10/2 9:07

 前週(25-28日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数が週間ベースで3週ぶりに反落。25日は3110.48(22日終値比0.7%安)だった。

 週明け25日は指数が下落。翌26日まで続落した。27日は反発、28日まで続伸した。

 週前半はアジア市場が軟調となり、中国市場でも売りが強まった。なかでも「国慶節(建国記念日)」の大型連休が週末から始まるのを控え、外国人投資家が売り越しとなったことで地合いが悪化した。また、経営再建中の中国不動産大手、中国恒大が香港市場で急落したことを受け、不動産株と証券株が急落、下げをけん引。その後は、米中関係の悪化を受け、売りが一段と強まった。米国が中国企業11社とロシア企業5社を禁輸措置の対象となる「エンティティーリスト」に追加したことが背景。

 週後半は、中国人民銀行(中銀)が金融政策委員会の会合後に発表した声明文で、「景気支援の金融政策を力強く実施する」と明記したことが好感され、買いが優勢となった。また、1-8月中国工業部門企業利益が前年比11.7%減と、前1-7月の同15.5%減から減少ペースが鈍化したことも買い材料となった。その後は、国慶節を翌日に控え、リスク選好投資が抑えられ、優良株を中心に売りが出たため、指数はプラス圏で引けたものの、上値が抑えられた。

 週末29日は国慶節の祝日のため、休場。

 今週(10月2-6日)の株式市場は国慶節の祝日(10月8日まで)のため、休場となる。

<関連銘柄>

 上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、

 H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、

 南方A50<1576.T>

提供:ウエルスアドバイザー社

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