日経平均は87円安と3日続落、上値では戻り待ちの売りが優勢=29日後場

 29日後場の日経平均株価は、前日比87円17銭安の3万3321円22銭と3日続落して取引を終えた。朝方から売りが先行。外国為替市場で1ドル=146円台の後半と、2カ月ぶりの円高水準に振れたことから、輸出関連銘柄を中心に下落し、午前9時59分には、同229円32銭安の3万3179円07銭と、きょうの安値を付けた。売り一巡後、押し目を拾う動きがみられ上げ転換。後場には3万3500円台まで戻す場面もみられたが、戻り待ちの売りが優勢となった。東証プライム市場の出来高は13億6815万株、売買代金は3兆5441億円。騰落銘柄数は値上がりが565銘柄、値下がりが1049銘柄、変わらず43銘柄だった。

 市場では「短期投資家によるポジション調整の売り買いが交錯し、方向感に欠ける展開となった」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち29業種が下落、4業種が上昇した。日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が下落。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も安い。INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株も軟調。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、ニッスイ<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も弱い。一方、デンソー<6902.T>、トヨタ<7203.T>などの輸送用機器株は上昇した。

 個別では、そーせい<4565.T>、AZC丸和<9090.T>、サンリオ<8136.T>、ジャステック<9717.T>、サムティ<3244.T>などが下落。半面、さくら<3778.T>、グローセル<9995.T>(監理)、オーケストラ<6533.T>、霞ヶ関キャピ<3498.T>、チェンジHD<3962.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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