日経平均は743円高と大幅反発し昨年来高値、今年最大の上昇幅=8日後場

 8日後場の日経平均株価は、前日比743円36銭高の3万6863円28銭と大幅反発。1月22日の終値ベースの昨年来高値(3万6546円95銭)を上回った。TOPIX(東証株価指数)は同12.68ポイント高の2562.63ポイントと、続伸して取引を終えた。日経平均の上昇幅は今年に入り最大で、昨年11月15日(823円77銭)以来の大きさだった。

 朝方から買いが先行し、一時上値の重い場面もみられたものの、株価指数先物に断続的な買いが入ったことをきっかけに上げ幅を拡大した。後場に入っても強い地合いが継続。日経平均は午後1時59分に、同837円05銭高の3万6956円97銭を付け、心理的なフシ目の3万7000円に急接近する場面もみられた。その後は、引けにかけてやや上げ幅を縮小した。東証プライム市場の出来高は20億9634万株、売買代金は5兆5622億円。騰落銘柄数は値上がりが584銘柄、値下がりは1013銘柄、変わらずは60銘柄だった。

 市場では「日経平均は大幅高となったものの、プライムの騰落銘柄数は値下がりが多かった。一部銘柄の上昇影響が大きいことから、反動安には注意したい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち17業種が上昇、16業種が下落した。オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株や、バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株が上昇。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、キーエンス<6861.T>、村田製<6981.T>などの電気機器株も高い。塩野義薬<4507.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、SOMPOH<8630.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株も堅調。SMC<6273.T>、コマツ<6301.T>などの機械株や、テルモ<4543.T>、東精密<7729.T>などの精密機器株もしっかり。一方、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株や、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株、大成建設<1801.T>、鹿島<1812.T>などの建設株が安い。

 個別では、協和キリン<4151.T>、カーバイド<4064.T>、日電波<6779.T>、ソフバンG<9984.T>、大末建設<1814.T>などが上昇。半面、清水建設<1803.T>、菱製鋼<5632.T>、東芝テック<6588.T>、アイロムG<2372.T>、DeNA<2432.T>などが下落している。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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