<新興国eye>前週のロシアRTS指数、米中貿易合意期待や海外株高で5週続伸=BRICs市況

新興国

2019/11/11 10:40

 前週(5-8日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の8日終値が前日比1.27%安の1468.17、前週比では0.87%高となり、5週続伸した。週初4日は「民族統一の日」の祝日で休場だった。

 週明け5日の指数は買い優勢で始まり、7日まで4営業日続伸した。

 週前半は、米中通商協議が部分合意に向け前進し、11月に正式調印するとの観測が強まったことや、ロス米商務長官が中国通信機器大手ファーウェイ・テクノロジーズ(華為技術)への制裁緩和発言で買い安心感が広がった。

 週後半は、米中関係改善や、OPEC(石油輸出国機構)が12月の総会で原油生産量を現在の水準で維持するとの見通しを受け、ブレント原油先物が1バレル=62.4ドルに上昇したことがロシア株の支援材料となった。

 週末8日は5営業日ぶりに反落。連日の相場上昇で高値警戒感が強まり、利益確定売りが活発化した。

 今週(11-15日)のロシア市場は引き続き原油価格やルーブル相場、海外市場の動向、米中通商協議、世界の景気動向、英・EU(欧州連合)離脱を巡る総選挙の動向、中東、特にイラン・シリア情勢、米国の対ロ制裁などが焦点となる。また、原油価格に影響を与える13日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や14日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表の予定は11日の9月貿易収支や13日の7-9月期GDP(国内総生産)など。RTS指数は1410-1450ポイントの値動きが予想される。

<関連銘柄>

 RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、iS新興国<1362.T>、

 WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、

 野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>

提供:モーニングスター社

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