南ア・ランド週間場況=ランド・円、上値限定的か
ランド高・円安 7.79円(+0.35円)
12-16日のランド・円は上昇した。週前半は、南アの電力相が太陽光パネルの提供などで中国に支援を要請する方針を示したことから、深刻な電力不足が解消するとの期待が高まってランド買いが優勢となった。FOMC(米連邦公開市場委員会)や日銀金融政策決定会合を受けた円売りにより、ランド・円は急速に戻りを試した。米5月CPI(消費者物価指数)を受けたドルに対するランド買いが対円にも波及したほか、南ア5月鉱物生産量が増加に転じたこともランド・円の支えになった。
債券市場で、長期債利回りは低下した。電力不足の解消に向けた動きや良好な南ア経済指標などを受けて南ア経済に対する過度の懸念が後退し、債券需要が高まった。南アランド建て15年債利回りは前週末の12.39%から12.31%に低下して越週した。
19-23日のランド・円は、上値の限られた展開とみる。南ア経済に対する過度の懸念が後退しており、ランド・円は底堅い展開が期待される。ただ、足元で円は多くの通貨に対して大きく売られており、ランド・円も戻りが急となっている。チャート的には心理的フシ目の8.0円に近づいているほか、短期的には日本の当局による口先介入も警戒され、上値では利益確定目的のランド売りが出やすそうだ。週内の主な南ア経済指標は、5月CPI(消費者物価指数)など。
<関連銘柄>
南ア40連動<1323.T>、iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>、
iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>
提供:ウエルスアドバイザー社
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