<今日の仮想通貨市況>中国資本の再流入観測伝わる

仮想通貨

2019/3/19 11:02

 19日午前10時50分現在の主要仮想通貨は、ビットコイン(BTC)が1BTC=45万428円(過去24時間比0.21%安)、イーサリアム(ETH)が1ETH=1万5597円(同1.02%安)、XRP(XRP)が1XRP=35.4円(同0.45%安)など小幅安となっている。18日は、中国政府の規制により流入が細っていた中国資本の新たな調達資金がBTCなどに再流入してきているなどの見方が出て、一時相場を勢づかせる場面もあった。

 仮想通貨取引規制や資金調達事情に新たな動きがみられるようになった。ICO(イニシャル・コイン・オファリング)の多くが詐欺まがいとして、中国政府は17年にICOによる資金調達を禁じた。日本でも政府が15日閣議決定した資金決済法と金融商品取引法の改正案において、仮想通貨技術を使ったICOビジネスは金商法で取り扱い、大手証券会社の参入も視野に入れ登録制にするもようだ。ICOに代わり、有価証券に裏づけされたトークンによって利益や議決権の分配するSTO(セキュリティー・トークン・オファリング)が発展することにも対応するという。

 こうした中、シンガポールのタイムイノベーションが開発・運営する仮想通貨「クロノコイン」が仮想通貨取引所大手コインベネにおいて19日からIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)を開始した。IEOはトークンの販売・配布をプロジェクトが特定の取引所に委託して行う資金調達で、投資家は取引所からトークンを直接購入することが可能となる。

(イメージ写真提供:123RF)

マーケット情報

▲ページTOPへ