来週の日本株の読み筋=調整含みも下値限定か

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株式

2019/9/13 17:34

 来週(17-20日)の東京株式市場は、調整含みも下値限定か。13日の日経平均株価は9連騰し、この間の上げ幅は1368円に上る。短期的な過熱感とともに、外部要因に変調が起これば、利益確定売りが強まることになる。注目される17-18日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)において追加利下げは織り込まれているとみられ、相場がトーンダウンすることも想定される。ただし、米中貿易交渉の進展期待など不透明要因に対する懸念が後退し、カラ売りの買い戻しを誘発してきた経緯があり、売り方の買い戻し継続を支えに調整は浅いとみられる。

 スケジュール面では、国内で18日に日銀金融政策決定会合(19日まで)、8月貿易統計、19日に黒田日銀総裁会見、20日に8月消費者物価など。海外では、FOMC以外で16日に中国8月工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資、17日に米8月鉱工業生産、18日にパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長会見、米8月住宅着工件数、19日に米4-6月期経常収支、米9月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、米8月CB景気先行総合指数、米8月中古住宅販売件数などが予定されている。

 なお、13日の日経平均株価は大幅に9営業日続伸し、2万1988円(前日比228円高)引け。ECB(欧州中央銀行)の量的緩和再開や米中貿易協議の進展期待を背景にした12日の米国株高や円安・ドル高を受け、買いが先行した。「トランプ大統領、中間層への減税を計画」との外資系メディア報道も支援要因となり、大引け間際には上げ幅が260円に達した。終値で、この日算出の日経平均先物・オプション9月限のメジャーSQ(特別清算指数)値2万1981円09銭を上回ったが、この水準を維持できれるかどうかが注目される。

提供:モーニングスター社

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