クレオは高値奪回に挑む、第4四半期偏重型で通期業績上ブレも

株式

2019/11/15 15:55

 クレオ<9698.T>は急伸後の一服局面にあるが、今後、改めて上値を狙う展開が期待されよう。

 同社は10月30日に20年3月期の上期決算を発表、それが好調だったことから株価は急伸した。翌31日には10月高値1818円を付けたものの、その後は一服し、直近では1600円台の推移が続いている。しかし、引き続き好業績期待があり、中期的には年初来高値2183円(6月17日)奪回も見込めそうだ。

 同社は業務ソフトの受託開発、ERP(基幹系情報システム)販売などを手掛ける。上期連結業績は売上高68億3200万円(前年同期比10.5%増)、営業利益4億4000万円(同2.9倍)で、営業利益は従来予想(2億3000万円)を大きく超過し大幅な増益となった。主力のソリューションサービス事業などにおいて収益性向上の施策を実施し、技術者の生産性向上、外注費や人件費の抑制に努めた効果が出てきた。

 一方、通期業績は期初予想を据え置き、売上高150億円(前期比10.9%増)、営業利益10億円(同49.1%増)を見込んでいる。ただ、会計ソリューションの売上が第4四半期の1-3月に集中するという季節要因があり、今後、上ブレする可能性も十分にあろう。

 15日の終値は、前日比55円高の1717円。

提供:モーニングスター社

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