信用関連データ=売り残、買い残ともに2週連続で増加、信用倍率は2.14倍に上昇
15日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比1億円増の9913億円、買い残が同421億円増の2兆1233億円だった。売り残、買い残ともに2週連続で増加した。信用倍率は前週の2.10倍から2.14倍に上昇した。
この週(11-15日)の日経平均株価は15日終値が8日終値比88円安の2万3303円となった。5営業日中で4営業日で3ケタの騰落となったが、週を通じては下げが限定された。週初11日は60円安で5営業日ぶりに反落したが、翌12日は188円高と反発し、年初来高値を更新した。朝方は、もみ合ったが、香港ハンセン指数の切り返しで上げ幅は一時210円を超えた。13日(200円安)、14日(178円安)の両日は、米中貿易協議への進展期待がやや後退し、利益確定売りに軟化した。週末15日は、下げに転じる場面もあったが、米中協議の合意に向けて米高官の好意的な発言が報じられ、プラス圏に浮上した。信用需給面では、売り残の増加は小幅にとどまったが、先高期待を背景に買い残の増加額が拡大した。
一方、19日現在の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率は、43.8%(18日は39.4%)と急上昇し、3営業日ぶりに40%台に乗せた。この日の日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、2万3292円(前日比124円安)引け。米中貿易協議をめぐる報道が錯綜し、円高・ドル安歩調となり、売り優勢に下げ幅は一時170円を超えた。一巡後は、円高一服や中国株の上げ転換が支えとなり、前引けにかけて大きく下げ渋ったが、後場は先物主導で再度軟化した。カラ売り比率は急上昇しており、相場が落ち着きを取り戻すようなら、再度買い戻しを誘うとみられる。
提供:モーニングスター社
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