11日の債券市場見通し=売られにくい展開か

債券

2019/12/11 8:27

 予想レンジ:債券先物中心限月(19年12月限)152.30円-152.50円、長期国債利回りマイナス0.035%-0.015%

 11日の債券市場は、売られにくい展開か。

 前日の独米国債市場は下落。「ドイツで経済指標が改善し、さらに15日に発動期限が迫る米国の対中追加関税第4弾後半部分に関して、発動見送りの可能性が高まり、リスク選好的な債券売りにつながった」(銀行系証券)という。

 国内市場では、季節的な要因で金利上昇が進んだ直近の相場で下値をいった確認済みで、売り圧力が後退しそうだ。「短期金利の不安定化、日銀による追加緩和観測の後退、外国人需要の後退観測、などを背景にした中・長期国債の軟調地合いに、一服感が出たようにみえる。きょう通知が見込まれる日銀・短期国債買い入れオペで、買い入れ額の増額があればなおさら、下値を固めやすくなろう」(銀行系証券)と指摘する。

 今晩のFRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(米連邦公開市場委員会)で結果発表を皮切りに、明日以降の英総選挙、ECB(欧州中央銀行)理事会、15日の対中追加関税発動期限といった多くの内外注目材料を控えていることもあって、もみ合いながらいったん落ち着きを取り戻す相場展開になる見込み。

提供:モーニングスター社

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