安川電機:昨年来高値更新もマイナス転換、9-11月受注に強弱感、

株式

2020/1/10 9:25

 きのう9日に20年2月期第3四半期累計(19年3-11月)決算を発表した安川電機<6506.T>に買いが先行し、昨年来高値を更新した。直近四半期(19年9-11月)の営業利益は前年同期比で大きく落ち込む状況が続いたものの、受注の一部に底入れ感が出ている。ただ、事業環境は依然厳しく買い一巡後は売り物に押されている。

 9-11月は営業利益が43億円(前年同期比61%減)にとどまった。ただ受注高は、サーボモーターなどのモーションコントロール部門が前四半期から横ばいで下げ止まり、前年同期比のマイナス幅も8%(前四半期は16%)に縮小した。主戦場の中国では5G(次世代高速通信システム)関連の需要が増えつつある。

 一方、9-11月の全体の受注高は前年同期比11%減で、ロボット部門は17%減と不振が続く。「業績の回復力は鈍い」(国内証券)との見方が株価の上値を重くしている。下方修正済みの20年2月期の営業利益の計画(250億円、前期比50%減)は今回は据え置いた。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ