<新興国eye>ミネベアミツミがカンボジアでゲーム機を生産へ
2020/1/17 14:30
19年12月、ミネベアミツミ<6479.T>がカンボジアでゲーム機の本格生産を開始すると一部メディアで報じられました。プノンペン経済特区で操業中の第3工場に設備を導入し、すでに一部部品の生産を開始し、今後本格的にゲーム機の組み立て生産を始めるとのことです。製品は海外市場向けに輸出される予定です。なお、設備の投資額や年産能力は非公表となっています。
ゲーム機は、米国による対中制裁関税「第4弾」の対象となっており、ゲーム機への追加関税は12月15日に発動される予定でした。直前の米中の貿易交渉により、「第1段階」の合意に達したことから、米国が適用を見送った経緯があるものの、引き続き交渉は予断を許さないものと思われます。中国に工場を置く企業は、リスク回避のためにベトナムやカンボジアに工場や生産の移管を検討せざるを得ない状況にあります。
12月11日にフン・セン首相と面談したミネベアミツミの貝沼由久社長は、同社工場で生産するゲーム機に「メードインカンボジア」と表記すると伝えたとしています。同社では、プノンペン経済特区の工場で合計7000人以上を雇用していますが、今後も生産を拡大する計画で、雇用者数を2万人まで増加させたいとしています。
【筆者:鈴木博】
1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin-Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。
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提供:モーニングスター社
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