22日の債券市場見通し=強含みの展開か

債券

2020/1/22 8:27

予想レンジ:債券先物中心限月(20年3月限)152.10円-152.30円、長期国債利回りマイナス0.020%-マイナス0.005%

 22日の債券市場は、強含みの展開か。

 前日の独米国債市場は上昇した。IMF(国際通貨基金)が世界経済見通しを下方修正したことや、中国発新型コロナウイルスによる肺炎への警戒意識が勝り、債券買いが優勢だった。「新型ウイルスは人から人への感染が確認されたことや、米国で初めての感染が報告されたことなどが懸念拡大につながった」(銀行系証券)という。

 国内市場でも買いが先行しそうだ。米イラン間の過度の緊張が和らいだり、米中協議が「休戦」状態になったりして、リスク選好的なムードが台頭し始めた矢先の新型ウイルス問題の拡大。「リスク回避的な(金利低下方向の)材料がなかなか途絶えない状況を受けて、徐々に債券買いを強める動きとなろう」(同)と指摘する。財務省が流動性供給入札を実施する。日経平均株価の下げも予想され、円債ニーズは強まりそうだ。

提供:モーニングスター社

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