信用関連データ=売り残が2週連続で減少、買い残は3週連続の増加、信用倍率は2.77倍に上昇

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株式

2020/1/28 16:53

 24日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比104億円減の8817億円、買い残は同815億円増の2兆4399億円だった。売り残は2週連続で減少し、買い残は3週連続で増加した。信用倍率は前週の2.64倍から2.77倍に上昇した。

 この週(20-24日)の日経平均株価は24日終値が17日終値比214円安の2万3827円だった。5営業日中3営業日で上昇したが、週半ばの21日(218円安)と週末23日(235円安)の下げが響いた。21日は、中国での新型コロナウイルスによる肺炎拡大が懸念され、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の下げも重しとなった。23日は、新型肺炎の流行懸念や円高などで投資家心理が後退し、軟調に推移した。信用需給面では、下げ過程で売り方の買い戻しが続く一方、押し目狙いで買い建玉が積み上がったとみられる。

 一方、28日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率は、42.7%(27日は46.1%)。4営業日ぶりに低下したが、40%台は6営業日連続となった。この日の日経平均株価は続落し、2万3215円(前日比127円安)引け。朝方は、新型肺炎の感染拡大による世界経済への影響が警戒され、27日の米国株式が大幅続落した流れを受け、下げ幅は一時220円を超えた。売り一巡後は、時間外取引での米株価指数先物高や、後場に入っての日銀のETF(上場投資信託)買い期待も支えとなり、終盤にかけて下げ渋りの動きとなった。カラ売り比率は、依然として高い水準にあり、いったん地合いが落ち着くようなら、買い戻しを誘いやすい。

提供:モーニングスター社

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