<新興国eye>トルコ1月CPI、前年比12.15%上昇―3カ月連続で伸び加速

新興国

2020/2/5 10:02

 トルコ統計局が3日発表した1月CPI(消費者物価指数、03年=100)は前年比12.15%上昇となり、19年12月の11.84%上昇や11月の10.56%を上回り、3カ月連続で加速。市場予想の11.92%上昇をも上回った。

 調査品目のうち、前年比で最も高い伸びとなったのは、アルコール飲料・たばこの42.21%上昇(前月比は0.02%低下)で、次いで教育の15.11%上昇(同0.64%上昇)、どのカテゴリーにも入らないその他商品・サービスの15.01%上昇(同4.88%上昇)、住居費(電気・ガス・水道・家賃など)の14.76%上昇(同1.2%上昇)、ヘルス(医療)の14.07%上昇(同3.96%上昇)、ホテル・カフェ・レストランの13.52%上昇(同1.39%上昇)。

 全体指数から値動きの激しい食品やエネルギーなどを除いたコアCPI(グループC)も前年比9.88%上昇と19年12月の9.81%上昇や11月の9.25%上昇を上回り、3カ月連続で加速した。

 政府は19年9月30日に発表した20-22年の中期3カ年経済計画で、20年は8.5%上昇、21年は6%上昇、22年は4.9%上昇と予想している。

 他方、トルコ中銀は1月31日に発表した最新の四半期インフレ報告書で、インフレ率は期待インフレ率の改善や中銀の金融政策スタンスを反映し、20年末時点の前年比8.2%上昇から21年末には同5.4%上昇に減速すると予想したが、20年と21年のインフレ率の予測値は、19年10月の前回予測時点と変わっていない。予測レンジは20年が6.2-10.2%上昇(平均で8.2%上昇)、21年が3-7.8%上昇(同5.4%上昇)。また、同報告書は、「中期的にはインフレ率は約5%上昇の水準で安定する」としている。

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 iS新興国<1362.T>、上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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