(再送)<新興国eye>ベトナム1月のFDI認可額、前年同月比2.8倍―日本5位

新興国

2020/2/19 14:20

 ベトナム計画投資省海外投資局(FIA)が発表した海外直接投資(FDI)に関するデータによると、20年1月のFDI認可額(推定値)は前年同月の2.8倍の53億2957万ドル(約5800億円)だった。

 また、同月の実行額(推定値)は前年同月比3.2%増の16億ドル(約1740億円)となっている。

 新規認可案件数は前年同月比14.2%増の258件で、認可額は同5.5倍の44億6087万ドル(約4900億円)。追加認可案件数は同6.9%増の77件で、認可額は同1.9%減の3億3396万ドル(約364億円)だった。

 認可額を業種別で見ると、最も多いのは電力の40億3985万ドル(約4400億円)で、全体の76%を占めた。続いて、製造8億5633万ドル(約930億円)、専門・科学・技術研究1億1885万ドル(約130億円)、卸売・小売1億1820万ドル(約130億円)などの順となっている。

 国別認可額では、シンガポールが41億6173万ドル(約4500億円)で全体の78%を占めトップに立った。また、韓国が認可額2億6448万ドル(約290億円)で2位。香港は認可額2億1196万ドル(約230億円)で3位。中国は認可額1億6047万ドル(約175億円)で4位、日本は認可額1億2918万ドル(約140億円)で5位だった。

 地方別で1位は南部メコンデルタ地方バクリエウ省の40億ドル(約4400億円)で全体の75%を占めた。2位はホーチミン市の3億1082万ドル(約340億円)、3位は東南部地方ビンズオン省の1億5747万ドル(約172億円)となっている。

 なお、1月に認可された大型案件は次の通り。

●シンガポールの液化天然ガス(LNG)工場案件(バクリエウ省):投資額40億ドル(約4400億円)

●日本のSews-Components Vietnam自動車部品製造工場案件(北部紅河デルタ地方フンイエン省):追加投資額7520万ドル(約82億円)

●香港のCE Link Vietnam 2電子品・部品製造工場案件(東北部地方バクザン省):投資額4980万ドル(約54億円)

●マレーシアのフオンナム・ニョンチャック鋼板(Phuong Nam - Nhon Trach Steel)工場案件(東南部地方ドンナイ省):追加投資額3460万ドル(約38億円)

【筆者:Viet Economic Research&Advisory Corp.(VERAC)】

2002年ベトナム・ホーチミン市で創業。「ベトナム株・経済情報」「VIETJOベトナムニュース」、「VIETJOライフ」の自社媒体を通じ、経済、金融情報を中心に毎日数十本のベトナム関連記事を配信する。業界で唯一、全上場企業約760社の日本語企業データベースを保有。また調査可能な非上場企業のユニバースは70万社を誇る。10年超にわたり蓄積した情報とネットワークを駆使した企業信用調査に強み。

*当該記事は外部執筆者により作成されたものです。記事は執筆者が信頼できると判断したデータなどにより作成いたしましたが、その正確性などについて保証するものではありません。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ